鈴木工友さんは忍者の里、甲賀に近い信楽の作家さんです。
鈴木さんに作品を創るときの心構えを問うと、
「西遊記で孫悟空が自分の毛を抜いて多くの分身を作り出す様な、植物が種子を 風に任せて飛ばす様な、そんな気持ちで自分も器を作り出し続けています。
作品は見た事あるけど作ってる人はどんな人か知らない、そんな作り手で いたいと思っています」
と、仕事をし終え素早い身のこなしで隠れてしまう忍者のような謙虚な答えが返ってきました。
そんな『詠み人知らず』の作家の心境とはお構いなしに、さらさらと描かれた赤釉薬の絵付けは地の色ととけあい華やぎと心地よい空間をつくりだします。
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